総てはここから始まる。
捨てる神あれば、拾う神ありとは良く云うが、見捨てられた小銭の話だ。
ある日、街を歩いていたところ①円玉が落ちていた。
誰も拾おうとしない。
かく云うオレもまたその一人だ。
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オイオイ、シニョール、足下に銭が落ちてるんだぜっ!拾え!拾うんだよ!
いつの間にか、テメーで稼ぐようになって小銭に興味がなくなったか?
金を拾うのが恥ずかしい、とか云ってチキッてんのか?
地面に落ちている小銭、全部拾ってやる位のハングリー精神を忘れんな。
昔のお前は自販機の釣銭も気にするハングリーな奴だったじゃねぇか。------
家に帰ったオレにそんな声がふと聞こえてきた。
こうして、総てが始まった。
拾った小銭専用に口座も一つ用意した。
ハングリーである覚悟も決めた。
オレは拾う神だ。